大学発の新品種のブランド化、
販路開拓を協働で行い食文化に貢献。
■神戸大学・食資源教育開発センターとの提携事例
現在、全国各地で新しい農産・畜産物の研究開発が行われ、ブランド化と生産の定着、地域への貢献を目指し活動を行っています。その中で、当社では神戸大学・食資源教育開発センターと提携を行い、じゃがいもの新品種「はりまる」等の新品種の販路開拓・ブランド化を協働で行っています。
神戸大学が開発した「はりまる」は、食味に優れる長崎産と病気に強い米国産品種を交配したメークインの新品種。病気に弱いメークインの問題点を改善し、減農薬・有機栽培に適した特性を持ちます。でんぷん量は通常品種の1.4倍で、冷蔵保存を行うとでんぷんが糖質に変化し、甘味が際立つ食味も持ちます。
●この食材として優れている「はりまる」の課題は、
・まだ生産量が少なく、コストが高い。また通常の物流ルートに乗りにくく認知されづらい。
・生産規模の拡大でコストを下げ消費量を増やし、さらに生産規模をあげるスパイラルをつくる。
大きくはこの2点です。
●課題のポイントは、認知度をアップし、ブランド力を向上させることです。そこで当社では、
・自社のネットワークを活かし、新食材を求める情報発信力が強い東京の店舗を紹介。
・小規模でも流通可能な自社物流網を活かし、販路開拓と同時に配送も行う。
この2点を中心に、現実的かつ効果的なブランド力の向上を手掛けています。
現在、「はりまる」の生産量は、着実に増加しています。近い将来にブランド化が実現し、生産量が増えれば、大学の研究成果の定着にも、さらには生産地域への貢献にもつながっていくことでしょう。さらに、「はりまる」をモデルケースに、全国の素晴らしい食材を、生産者から消費者へとつなげていくのが当社の目標であり、役割です。それが長い目で飲食業界の発展にも、食文化の向上にもつながると考えています。